粉瘤(ふんりゅう アテローム)

粉瘤 ふんりゅう アテローム アテローマ できもの 

 顔やからだにこぶのようなものができて、だんだん大きくなります。皮膚の下に袋があってそこに角質など皮膚の老廃物がたまることによりできます。よく”脂肪のかたまり”(脂肪腫)として来院されますが、脂肪腫とは異なり、見た目と触診で鑑別できます。原因は不明で予防することは困難です。できやすい体質の人はからだのあちこちにできます。背中にできることが多いですが、全身どこにでも発症します。圧迫すると臭い角質がでてきて小さくなることもあります。皮膚の中にある袋が原因のため、それを手術でとらないと繰り返したり感染をおこして赤く腫れあがって痛むことがあります。炎症によって赤く腫れている場合は袋をとる手術は先送りで内服薬をのんだり、皮膚を一部切開して膿を押し出して洗浄します。炎症が十分に落ち着いてからあらためて根治手術でふくろを取り出すため治療期間が長くなります。できるだけサイズが小さく炎症をおこす前に手術で取るほうが、短時間・短期間の通院できずあとも小さくすみます。
炎症・癒着をしていない粉瘤ではくりぬき法という方法もありますが、適応を誤ると取り残しや再発の原因にもなります。

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粉瘤の切除は経験豊富な、解剖を熟知した形成外科医
による手術をおすすめします。

~当院での治療の流れ~
手術日時の決定、同意書のお渡し、血液検査
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手術当日、手術室で消毒のあと、局所麻酔の注射
手術(大きくなければ20分くらいで終了)。
当日は入浴、飲酒は禁止。
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翌日、ガーゼ交換
(経過がよければ、入浴可。以降自宅処置。)
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術後1週間後、抜糸。
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術後1か月後、きずあとチェックと病理検査の説明
 
料金は保険適応で、部位やサイズによって異なります。
3割負担で
顔などの露出部で2cm未満なら、約9,000円(病理検査代含)
背中などの非露出部で3cm未満なら、約7,000円(病理検査代含)

手術給付金について

生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方は手術給付金が受けられることがあります。
加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい(手術名は皮膚皮下腫瘍摘出術になります)。
医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。