手指の粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)とは?

手の指の関節の近くに、小さなふくらみができて気になったことはありませんか?
それはもしかすると「粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)」かもしれません。

これは、関節のそばにできるゼリーみたいなかたまりのことです。特に、指の第一関節にできやすいです。


どうしてできるの?

主な原因は、関節の使いすぎや老化(ろうか)による変化といわれています。
関節の中には「関節液(かんせつえき)」という、すべりをよくする液体が入っています。これが関節の外にもれてたまると、ぷくっとふくらんでしまうのです。


どんな見た目?

  • 小さな透明〜白っぽい水ぶくれのように見える

  • やわらかいか、少しかたいこともある

  • 大きさは数ミリ〜1センチくらい

  • たまに中からネバネバした液体が出てくることもある


痛みはあるの?

ふつうはあまり痛みはありませんが、

  • 指をよく使うと違和感が出たり

  • つぶれて中身が出てしまうとしみるような痛みを感じることもあります。


どうやって治すの?

自然に小さくなることもありますが、気になる場合は皮膚科で治療ができます。

主な治療法は:

  • 中の液をぬく(注射で)

  • 薬を入れる、液体窒素で凍らせる(再発を防ぐため)

  • 何度も再発する場合は、手術で取りのぞくこともあります


放っておいても大丈夫?

命にかかわる病気ではないですが、

  • 何度もふくらんでくる

  • 指の形が変わってしまいそう

  • 爪の生え方に影響がある
    などの場合は、早めにご相談ください。