にきびのイソトレチノイン内服治療~モニター症例~

治りにくいにきびに対するイソトレチノインの内服治療

にきびは毛穴の詰まりから皮脂がたまり、アクネ菌が感染することで
炎症を生じます。毛穴詰まりを改善させる塗り薬(ベピオ、デュアック、エピデュオなど)や
アクネ菌に対する抗菌薬の外用、内服薬、体質に応じた漢方薬、そしてLEDなどの光線治療
などが保険診療であります。それらの組み合わせの治療で多くの場合改善しますが、効果には
個人差があったり、再発を繰り返したり、副作用で使えない場合もあります。

当院では保険治療で改善しにくいにきびにイソトレチノイン(商品名アクネトレント)の内服
治療(自費治療)を2025年7月現在、約110名におこなってきました。副作用で内服中止になった方はおられず
程度の差はありますがほぼ全員で効果がありました。

症例1 内服前

約2年の間、エピデュオ外用、抗生剤内服(ビブラマイシンなど)、漢方薬内服
(柴苓湯、十味敗毒湯など)、LED光線治療(25回)でこれ以上の改善がないため
イソトレチノイン(アクネトレント20mg)を約6か月内服しました。

症例1 内服6か月後

(※アクネトレント20mg内服のみ、効果には個人差があります)

大柄な方でも1日20mgの内服で十分効果があります。唇が乾くくらいの副作用だけで
にきびの赤み、ぼこつきだけでなく毛穴の改善もあります。自費治療の終了後、再発防止として
再度保険の外用薬をすすめました。

 

症例2 内服前

  

症例1の方よりも軽症ですが、白ニキビ、赤ニキビが混ざっています。
エピデュオの外用でアレルギー症状がでるため、イソトレチノインの内服を開始。

症例2 内服5か月後

  

(※アクネトレント20mg内服のみ、効果には個人差があります)

脂性肌が改善し、白ニキビ、赤ニキビがほぼなくなっています。
内服中、唇の乾燥はありますがその他の副作用はありませんでした。
女性の場合、内服中および内服後3か月は妊娠、妊活禁止です。

どちらの症例も自費治療内服中は保険治療はおこなっておりません
(混合診療になるため)。

にきび治療は保険治療が原則ですが、長期にわたって改善しない場合
副作用で治療困難な場合はイソトレチノイン内服も選択肢のひとつとなります。

※にきび治療は基本的には保険治療をおすすめ
しております。長期間繰り返す重症のにきびで
診察により適応を判断してからの処方となります。

治療の流れ

診察(自費初診1,100円)+血液検査(2,200円)

→1週間後 初回処方 1ヶ月分13200円(税込)+自費再診(550円)

→以降1ヶ月毎に血液検査(2,200円)+自費再診(550円)+1ヶ月分13200円

内服期間は 5〜6ヶ月(完治しない場合は2か月後に2クール目)

 

同意書(未成年の場合は保護者サイン必要)のダウンロードはこちら

 

アクネトレント(イソトレチノイン)は医薬品医療機器等法において、
未承認の医療機器または医薬品となります。副作用等についてご心配のある方は当院医師までご相談ください。

〇入手経路
 当院医師による個人輸入

〇他の国内の承認医薬品等の有無について
 同一の成分・性能を有する国内の承認医薬品等はありません

〇諸外国における安全性等に係る情報について
 副作用として報告されているもの:流産、胎児催奇形など